中国は19日に正式に全国のCO2排出権市場システムを起動することを宣言した。これに対して、世界の各界から賞賛を得ている。欧州連合(EU)は、これは中国の「パリ協定」実行に対する最も良い施策であると称している。
EU気候行動とエネルギー委員のメゲル・アリアス・カニェテ氏は、「米国政府が『パリ協定』枠組み下の気候変動対策に関する承諾を破棄した今、中国・EU・その他の同じ考え方をする国は、依然として強力な気候政策と行動をもって、地球の気候変動による挑戦に立ち向かうことができる」と述べた。
「中国のCO2排出権市場起動の宣言は、まさにこのような力強いシグナルを送ったものにほかならない。世界は変わりつつある。新しく、さらに広汎な気候変動に対する指導力が形成されつつある。地球の気候変動に対応する中核的パワーとして、EUと中国は共にCO2排出権取引システムの構築に取り組んでいることは、みずからの「パリ協定」枠組み下の承諾を履行するものだけでなく、効率的な排出削減を実現する上でも肝心な役割を発揮することになる」