中国財政部は近年、関連部門と共に法に基づき、地方政府による規範的な借入・資金調達メカニズムの構築を推進している。地方政府債務管理の各部分を網羅する、「閉ループ式」リスク管理体制をほぼ構築した。持続的かつ規範的な管理により、2016年末の全国法定限度内政府債務残高は27兆3300億元、負債比率(債務残高の対GDP比)は36.7%となっており、主要市場経済国と新興経済体の水準を下回っている。地方政府の債務残高は15兆3200億元で、負債比率は80.5%と、100−120%という世界の警戒ラインを下回っている。
証券日報の調べによると、地方債務リスクを回避・解消するため、中国財政部は次の地方借入監督管理の方針を明確にしており、▽目に見えない債務の拡大を断固阻止し、新規プロジェクト資金調達に対する金融の「元栓」をしっかり締める。中央企業の債務・資金到達への管理を強化し、規定に背く地方政府に代わる間接的な借入を厳禁する▽目に見えない債務を積極的かつ安定的に解消する。
中央政府は救助しないという原則を貫き、地方政府の中央政府が肩代わりしてくれるという「幻覚」を断固打ち消し、金融機関の政府が滑り止めになってくれるという「幻覚」を断固打ち消す▽地方政府の規範的な借入・資金調達の正規ルートを切り拓く▽融資プラットフォーム企業の市場化モデルチェンジを着実に推進する▽監督責任制度を健全化し、地方債務の終身責任制度、追跡責任制度を研究・施行し、法律・規定違反の責任を厳しく追及する▽健全で長期的かつ効果的な管理メカニズムを構築する――という6大措置により、秩序なき借入のリスクを厳しく管理する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年12月27日