中国・ロシア原油第2パイプラインが1日、正式に商用を開始した。同パイプラインを通じて、ロシアから中国へ送られる原油の年間供給量は3000万トンに増える見通しだ。
ロシア『イタルタス通信』は1月1日、同パイプラインの全長が941.8kmに上り、黒竜江省の漠河県と大慶市を結ぶ支線の工事が2016年8月に着工されたと紹介した。中国石油管道公司総経理の姜昌亮氏は、第2パイプラインと第1パイプラインが並行に敷設されていると説明。同プロジェクトは、中露エネルギー協力の強化と、中国が打ち出した「一帯一路」構想に寄与することを目指していると話した。
報道によると、ロシア政府は2009年4月、中国との石油協力協議をまとめ、東シベリア-太平洋原油パイプライン・中国向け支線の建設を決めた。2010年に中国石油天然気集団公司、ロシアのガスプロム、トランスネフチ、ロスネフチ、ルクオイルが契約を締結している。