中国商務部の発表によると、中国とメコン川流域5カ国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナム)が参加する瀾滄江・メコン川協力首脳会議は、2016年3月に第1回会合が開かれた。それ以来、瀾滄江・メコン川の経済貿易協力は順調に進展し、協力レベルは急速に向上、経済面で強い相互補完性を示すようになった。
貿易協力について見ると、瀾滄江・メコン川の協力規模は拡大が続き、一段とバランス良く発展しつつある。2017年1-11月の貿易額は2009億米ドル。前年同期比での伸び率は16%と、中国の対外貿易全体の伸びを上回ったことで、中国とメコン川流域各国の貿易には大きな発展の潜在力があることがわかった。
投資面では、中国からの投資が瀾滄江・メコン川協力の注目ポイントとなっている。2016年末時点で、中国のメコン川流域5カ国に対する各種投資は累計で392.7億米ドルに上った。2017年1-11月の中国からメコン5カ国に対する非金融類直接投資は前年同期比25%増の31.8億米ドルと、2016年全体を上回った。中国は2017年、カンボジア、ラオス、ミャンマーにとって最大の投資元国となった。中国企業はカンボジア、ラオス、タイ、ベトナムでカンボジア・シアヌークビル港経済特区、タイ・中国ラヨーン工業団地、ベトナム・ロンジャン工業団地(LJIP)、ラオス・ヴィエンチャン・サイセター総合開発区など、14の経済貿易協力区を建設した。2017年11月末時点で、上記の経済貿易協力区への入居企業は523社、関連投資は約40億米ドル、生産額は累計430億米ドルに上り、現地経済の発展と雇用・税収の増加、産業レベルの向上にポジティブな役割を果たした。