中国商務部の高峰報道官は新年早々、中米経済・貿易に関する質問に回答した。
中米貿易:中国の輸入増加率は輸出を大きく上回る
商務部の統計データによると、昨年1−11月の中米貨物貿易額は前年同期比12.8%増の5272億2000万ドルに達した。うち中国の輸入額は15.9%増の1379億8000万ドル、輸出額は11.8%増の3892億4000万ドル。中国側の黒字額は9.7%増の2521億6000万ドル。
高報道官は「中国の輸入増加率が輸出を大きく上回ることが分かる」と話した。サービス貿易を見ると、昨年1−9月の中国の貿易赤字は14.4%増の439億ドル。
貿易救済措置:中国側の合法的な権益を守る措置が必要に
商務部の統計データによると、アメリカ国際貿易委員会は2016年より企業からの申請に応じ、中国企業を対象に「337条調査」を46回実施している。現在まで調査が終了している17件のうち7件は、中国企業が対応するなか申請を出した米国企業が自ら訴えを取り下げた。中国企業に権利侵害行為は存在しなかったという最終判断が下されたのは3件で、1件では米国側の特許が無効とされた。残りの6件では双方の企業が和解している。
高報道官は「中国政府は知的財産権の保護を高度に重視しており、企業に対して中国及び進出先の海外の関連法を厳守し、知的財産権の侵害者や破壊者になるのではなく、尊重者と保護者になるよう促している。また企業も法的手段を運用し、自身の合法的な権益をしっかり守る必要がある」と指摘した。