ヨーカ堂 ECバージョンアップで苦境を脱せるか

ヨーカ堂 ECバージョンアップで苦境を脱せるか。

タグ:日本企業

発信時間:2018-01-12 16:55:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

▽中国での経営は南熱北冷

ヨーカ堂は成都市場での「領土拡大」とは裏腹に、北京では冷え込んで発展していない。ヨーカ堂は97年に中国に進出した際、成都と北京にそれぞれ合弁方式で企業を設立して店舗を開設した。だが北京の店舗は経営が思わしくなく、賃貸契約が期限を迎えたことなどもあり、ほぼ全滅状態になった。一方、成都には6店舗を設けており、昨年1月には成都市から飛び出して眉山市にも店舗を開設した。

不動産賃貸料の値上がりと激しい競争がヨーカ堂の北京市場からの敗走の原因と考えられる。中購聯ショッピングセンター発展委員会の郭増利委員長は、「伊藤ヨーカ堂の成都市場と北京市場への進出に時間的な開きはそれほどないが、両地域のビジネス発展状況の水準は同じではなかった。成都では市場をリードするチャンスを明らかにつかみ、店舗の立地選定でも地理的な優位性を備えることができた。一方、北京市場では、ライバルの隙間を縫う形で立地を選定しなければならなかった。北京はビジネス上のライバルが相対的に強く、大きく、そして多い。運営チームをみると、伊藤ヨーカ堂中国事業部長の三枝富博氏が率いる成都チームは北京市場の管理チームより専門性が高く、資源の調達配分でもより優れていた。このことがヨーカ堂の成都地域での長年にわたるトップ企業としての地位固めにつながった」と述べた。

注視されるのは、このたびのヨーカ堂のEC事業は成都市だけで開設されるということで、北京の店舗はまだECプラットフォームに接続していない。郭委員長によると、「ヨーカ堂が成都市で積み上げたフロー資源はEC方面での新たな展開を十分に支えることができ、オンラインルートを増やすことで大勢の会員により多くのサービスと選択肢を提供することになる。北京の店舗はフローの窓口が非常に小さく、会員数も少なく、EC発展の基礎となる原動力が備わっていない」という。

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