中国経済と国力の増大に伴い、人民元は必ず国際通貨となるはずだ。これは押しとどめることができない歴史の流れだ。
国内の一般大衆にとって、国際通貨と認められた人民元は確かな利益をもたらすだろう。人民元決済の利便性は更に高まり、海外での買い物などにかかる為替手数料なども低下する見込みだ。
しかし国際通貨へのプロセスには多くの試練が待ち受けている。一歩ずつ歩みを進めてこそ、人民元の国際化は量的変化から質的変化への飛躍を遂げることができる。
2009年に人民元建てクロスボーダー貿易決済が始まってから、人民元の国際化は大きく進展した。2016年10月に人民元がSDR通貨バスケットに加わったことは、人民元が正式に世界の準備通貨となったことを示す。これは人民元の国際化にとって重要な一里塚だ。
2017年6月時点で、世界で1900以上の金融機関が人民元を決済通貨として使用している。シンガポール、ロシアなど60以上の国と地域が人民元を外貨準備に組み入れている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年1月18日