ブルームバーグは23日、「中国ブランドの奇跡」と題した記事を掲載した。要旨は下記の通り。
中国のあるブランドの価値は、マクドナルドを超えている。貴州茅台の株価が続騰し、時価総額が1000億ドルを超えた。世界で時価総額が1000億ドルを超える非金融企業は90社未満で、かつ一つの市場で一つのブランドだけを展開する企業は少ない。マクドナルドのハンバーガーなどは、スリランカからエクアドルまで進出している。
投資家がこれほど茅台に期待している理由については、理解しやすい。中国全土で茅台というブランドを知らぬ者はなく、茅台は販売と市場マーケティングにかける費用を売上の10%未満に抑えられる。茅台と比べると、仏ルイ・ヴィトンのこの支出は、売上の3分の1を上回る。茅台の売上を支えるのは、消費者の旺盛な需要だ。そのため1000億ドルクラブのうち、茅台の利益が最高になっている。
これを中国で唯一の奇跡と思ってはならない。スマホのシャオミは総額1000億ドル規模のIPOの準備中と噂されている。中国が自主開発した大型旅客機C919は初飛行を終えたばかりだが、730機もの注文が入っている。
科学技術は、もう一つの期待すべき分野だ。テンセントの微信(WeChat)はサービス開始7周年を迎えたばかりだが、昨年上半期の月間ユーザー数は9億6300万人に達した。テンセントはインスタントメッセンジャーなどの事業により、利益の多元化を実現し、すでに世界5位の企業になっている。
中国ブランドは海外で不調、という説をよく耳にするかもしれない。しかし茅台のように、国内で絶好調であれば、海外で不調であってもどうということはない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年1月24日