韓国の化粧品メーカー大手アモーレパシフィックは1月31日、2017年第4四半期の純利益は前年同期比76.2%減だったと発表した。同社は、訪韓中国人観光客の現象が主な原因だと見ている。
アモーレパシフィックは1945年に設立し、ソルファス、ラネージュ、マモンド、エチュードハウス、イニスフリーなどの各ランクのブランドを展開し、韓国化粧品業界の「舵を握る」と言われる。最大のライバルはLGヘルシー&ビューティー。
しかし、アモーレパシフィックの2017年第4四半期の業績は落ち込んだ。同社が1月31日に発表した財務文書によると、2017年10~12月の純利益は173億ウォン(約1億元)だった。前年同期は730億ウォン(約4億3000万元)。
通年で見ると、2017年の純利益は4896億ウォン(約28億9000万元)、前年比39.7%減少した。これにより、同社は韓国化粧品業界トップの地位をLGヘルシー&ビューティーに譲ることになった。
アモーレパシフィックは、業績低下は韓国国内の化粧品市場の継続的な低迷によるもので、消費を牽引していた訪韓中国人の大幅減少主なが原因だと見ている。
韓国観光公社が1月22日に発表した統計によると、2017年の外国人観光客数は1334万人で前年比22.7%減少した。うち、中国人観光客は417万人で48.3%減少。
アモーレパシフィックは、新年に海外市場の開拓を加速化して挽回を図るとしている。今年2月と3月、傘下ブランドのエチュードハウスはクウェートとドバイに1号店を出店し、今年4月にはHERAがシンガポール市場に進出する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月2日