中国商務部の高峰報道官は1日、自動車並行輸入の試行はこれまでの9カ所の試行地区のほか、内モンゴルの満洲里口岸、江蘇省の張家港保税港区、河南省の鄭州鉄路口岸、湖南省の岳陽城陵磯港、広西チワン族自治区の欽州保税港区、海南省の海口港、重慶鉄路口岸、青島市の前湾保税港区でも行うと表明した。
商務部などの8部門が2016年2月に「自動車並行輸入試行に関する若干の意見」を発表してから、関連部門と地方は細分化された政策措置を積極的に打ち出し、試行の実質的な進展を促した。具体的に見るとこうだ。(1)自動車並行輸入の「量の増加、価格の低下」により、消費者に実益をもたらした。天津市など9つの試行地区の試行企業100社は2017年に、前年比109%増の13万6000台を輸入した。自動車市場の競争は激しく、ミドル・ハイエンド輸入車価格の下げ幅が15%以上に達した。(2)「1つのプラットフォーム、4つの体制」などの経験を形成し、改善を続けた。これは一体型公共サービスプラットフォーム、国際市場調達体制、貿易スムーズ通関体制、アフターサービス保障体制、政府監督管理情報体制のことだ。資源、通関、アフターサービス、監督管理という4つの重要部分を把握し、整った自動車輸入サプライチェーン管理体制を構築した。(3)共有型、節約型、社会化という自動車流通体制の建設を推進した。一部の試行企業と既存の自動車流通企業は、調達ルートを共に切り開き、販売・アフターサービスネットワークなどを共有し、コスト削減・効率向上及びサービスの改善を力強く促した。(4)貿易手段の革新的な発展を模索した。既存の自動車輸入の方法、政策、制度の改革と革新に取り組み、自動車市場の独占を打破した。
高報道官によると、商務部は今後関連部門と共に、試行地区で自動車並行輸入の試行の掘り下げを指導し、試行活動への監督管理の強化に力を入れる。アフターサービス体制の構築を重点的に強化し、並行輸入車市場さらには自動車市場全体のより高品質な発展を促す。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月2日