経済参考報の記者が、中国工業・情報化部などの権威ある部門から得た情報によると、中国は今年ネット強国建設3カ年行動を正式に開始することになった。都市部・農村部のブロードバンドの通信速度向上、5Gネットワークの手配、次世代インターネットの手配などの分野をめぐり、ネットワークインフラ整備を拡大する。関連計画によると、中国の未来のネットワークインフラ整備への投資規模は3000億元に達する見通しだ。関連産業の川上・川下の発展を促し、未来のデジタル経済の発展に向け「ハード」の基礎を固めることができる。
中国工業・情報化部などの部門・委員会の活動計画によると、ネット強国建設3カ年行動計画はネット強国という目標の順調な達成を保証するため、ネットワークインフラの整備をさらに拡大する。これには100Mブロードバンドの普及の加速、1000M都市の建設推進、高速光ファイバーブロードバンドネットワークの都市部・農村部フルカバーの実現、4Gネットワークのカバー拡大と速度向上が含まれる。13万の行政村の光ファイバーブロードバンドの建設とアップグレードを全面的に完了し、第13次五カ年計画の関連目標を前倒しで実現する。国際通信ネットワーク輸出入構造を改善し、ネットワーク間帯域幅を1500Gに拡大する。5Gの研究開発と応用、産業チェーンの成熟化、安全面の保証を推進し、5Gチップを補い、第3段階試験を完了する。世界統一の5G標準の形成を促し、5Gネットワーク商用化を推進する。次世代IPv6の大規模配備行動計画を実施し、IPv6産業の発展を促進する。
経済参考報の調べによると、中国工業・情報化部は多くの指導性文書に基づき、関連政策を制定・実施し、ネット強国の建設を強化する。これには「中国製造+インターネット」の推進が含まれる。つまりインダストリアル・インターネット、スマート製造などを足がかりに、製造業とインターネットの融合発展を推進し、実体経済のアップグレードを促進する。ネット安全体制を健全化させ、重要情報インフラの保護を強化する。通信情報詐欺の取り締まりを掘り下げ、データ資源とユーザー情報安全の保護を拡大し、安全保障能力を強化する。ネット強国の建設と、実体経済の革新的発展を総合的に推進する。
経済参考報が、関連作業を担当する3大通信事業者及び設備製造メーカーから得た情報によると、上述した各種インターネットインフラへの投資規模は3000億元を突破する見通しだ。5G、IoT、車載ネットワーク、次世代インターネットなどの各産業の高度発展を力強くけん引する。
中国は現在、ネット強国及びデジタル経済発展の国家戦略を確立しており、将来的に必要なインターネットインフラの整備が進められる。中国工業・情報化部チーフエンジニアの張峰氏によると、中国の2015年のネットワーク建設への投資額は、前年比10%増の約4000億元に達した。2016年と2017年の合計は7000億元を上回る見通し。この投資規模に基づき計算すると、第13次五カ年計画期間(2016−20年)の投資額は約1兆7500億元に達する。第12次五カ年計画期間(2011−15年)に、中国のビッグデータやクラウドコンピューティングなどの事業が始まったばかりで、5GとIPv6がまだ手配されていなかったたことを考えると、第13次五カ年計画期間には関連ネットワークインフラへの投資がさらに急増し、2兆元を突破する可能性がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年2月1日