外国人労働者に頼る日本 背後に深刻な高齢化

外国人労働者に頼る日本 背後に深刻な高齢化。

タグ:日本高齢化

発信時間:2018-02-08 16:19:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

外国人労働者が急増することで日本経済をある程度活性化することは確かだ。フランスのBNPパリバ証券の河野龍太郎・経済調査本部長は、「外国人労働者が毎年10万人のペースで増えると、経済のパイが徐々に拡大し、日本の国内総生産(GDP)を毎年0.07%引き上げることができる。これが30年続けば、GDPは1%増加する。外国人労働者は日本の労働力不足を補う存在でもあり、現在の各方面の予測では、20年までに高齢者と女性の労働市場参入はピークを迎えるという」と述べた。

外国人労働者が日本に来ると、一連の潜在的リスクももたらされる。河野氏の推計では、不法滞在などで統計に組み込まれていない外国人は最多で21万人おり、労働単価の安い外国人労働者を大量に雇い入れると、同じ仕事に従事する日本人の賃金上昇を抑制する可能性がある。

また外国人労働者の多くは外国人技能実習制度を通じて日本に滞在しているが、この制度は今では「裸の王様」などと言われ、現実との乖離が深刻だ。労働現場の第一線で働く人々に適切な賃金が支払われず、制度下にある実習生の給与から食費、家賃、社会保険料などを差し引けば後にはほとんど何も残らない。こうした状況の中、不法就労の外国人労働者がますます増え、一連の監督管理の問題もそれに付随して起きてくる。

現在、日本が外国人労働者に頼り切っていることは争えない事実だ。措置を打ち出して日々深刻化する高齢化現象に対処することも、外国人技能実習制度を改善することも、どちらも目下の急務だといえる。(編集KS)

「人民網日本語版」2018年2月7日


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