「春運(旧正月前後の帰省・Uターンラッシュに伴う特別鉄道旅客輸送体制)」期間に、中国と欧州を結ぶ貨物列車「中欧班列」は、国外からフランスの赤ワイン、ドイツのビール、オランダのビスケットなど欧州産の食品を持ち帰り、「洋貨」を一般市民の手元へ届け、食卓を豊かにしている。同時に中欧班列は、水餃子や団子、春巻きなど中国の伝統的な正月食品を欧州へと運び、現地の華人や華僑に故郷の味を届けている。
中欧班列(鄭州)国際鉄道貨物輸送列車は鄭州を出発し、新疆阿拉山口から国外へ出て、カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ポーランドを通りドイツのハンブルクに到着する。2013年の運行開始以降、中欧班列(鄭州)の運行本数は累計1000本を突破した。
中欧班列(鄭州)が運び込む「洋貨」は、河南地域の小売業者に卸され、一般市民の生活に入り込む。「以前は輸入赤ワインが非常に高価なイメージだったが、現在はスーパーで中欧班列が持ち帰った赤ワインを随所に目にすることができる。1本あたりの価格も100元前後で、新年や祭日、友人との会合のために良く購入している」と市民の張さんは記者にこう話した。