英国の著名なコンサルティング会社「Brand Finance」がこのほど発表した報告書「2018年グローバルブランドトップ500」によると、ランクインする中国ブランドは年々増加し、その価値は10年で9倍近くに高まり、世界のブランドトップ500の価値に占める割合は3%から15%に拡大した。
中国ブランドの世界でのランキングが年々高まっていることは、「メイド・イン・チャイナ」のモデル転換と高度化が効果を上げつつあることを示している。
中国ブランド22社が「グローバルトップ100」入り
Brand Financeの報告によると、2018年には中国ブランド22社がグローバルブランドのトップ100にランクインし、その数は前年から6社増えた。
今年ランクインしたのは、中国工商銀行、中国建設銀行、阿里巴巴(アリババ)、中国移動(チャイナモバイル)、中国銀行、国家電網(ステートグリッド)、騰訊(テンセント)、華為(ファーウェイ)、中国農業銀行、平安、中国石油天然気(ペトロチャイナ)、中国建築、中国電信(チャイナテレコム)、中国石油化工(シノペック)、微信(WeChat)、茅台、百度、京東、招商銀行、恒大集団、上海浦東発展銀行、五粮液。
このランキングは主に、ブランドの実力と革新能力、将来の販売予想などの複数の要素に基づき、総合的な計算によって作成された。
「世界の有名ブランドになるには、品質や技術、サービス、さらにはコストパフォーマンスの高さが必要となる」。国家製造強国建設戦略諮問委員会の徐佳賓委員によると、スマートフォンではこれまで、サムスンやアップルが絶対的な主流を占めていたが、現在は華為や小米(シャオミ)などの国産スマートフォンが国内の大部分の市場シェアを占めるようになっただけでなく、国際市場でも驚くべき業績を上げている。
報告が「中国ブランドの成長は技術分野に限られない」としている通りだ。「中国が世界の製造業の中心となる中、中国ブランドは現在、驚くべきスピードで、米国のブランドとの価値の差を縮め続けている。これは中国企業がブランド建設にますます力を入れ、ブランドがますますグローバル化していることを示している」