世界的な科学技術イノベーションブームの到来を背景に、世界の証券取引所が科学技術イノベーション企業の争奪戦を展開しようとしている。このところ中国証券監督管理委員会(証監会)は度々、科学技術イノベーション企業に対する支援能力増強のほか、国家の発展戦略に合致し核心競争力を備えたハイテク技術企業と、新経済・新産業への支援を強化する方針を表明している。このほか香港証券取引所も、新興・イノベーション産業関連企業の上場について許容度を高めようとしている。
ここしばらく、証監会の上層部は幾度となく「四新」(新技術、新産業、新業態、新モデル)企業を支持する姿勢を示している。例えば1月末の証監会系統2018年活動会議では、「国家戦略に役立ち、現代化経済体系の建設を目指すとともに、国際資本市場の成熟し有効で有益な制度と手法を吸収する。株式の発行上場制度を改革し、制度の包摂性と適応力を増強、新技術・新産業・新業態・新モデルへの支援を強化する」と提起された。
証監会の張慎峰・主席助理は1月19日の第1回新時代資本フォーラムで、「株式発行制度と買収合併再編制度の改革を加速し、科学技術イノベーション企業に対するサービス能力を増強、国家の発展戦略に合致し核心競争力を備えたハイテク技術企業と、新経済・新産業への支援を強化する」と述べた。