日本では1990年代のバブル崩壊後、スキー人口は大幅に減少し、多くのスキー場が相次いで閉鎖したほか、ウィンタースポーツ業界はその名の通り冷え切った状況に陥った。しかし、ここ数年、日本のスキー場の来場者数は徐々に回復しており、復活の兆しを見せている。
あるスキー場の関係者は取材に対して、「毎日来場客であふれるピーク時に比べると、バブル崩壊後、スキー場とその周辺のホテルの経営状況は全く回復しない状況が続いた。ここ数年は訪日外国人観光客の増加にともない、スキー場側はレンタル用のスキー板を高級な専用スキー用具にグレードアップしたり、さらに、かまくらの点灯や星空の下でのスキーなど様々な無料イベントを定期的に行い、外国のスキー愛好者をより多く引き付けようとしている」と語った。
長野県の志賀高原焼額山スキー場マネジャーの篠原竜彦氏は、「日本では特に若者の人口が減り続けているが、今年はスキー場に外国人観光客が多く訪れ、それによる収益も少なくない」と話した。
現在、志賀高原のスキー場では、来場者の5割以上が海外からの観光客で、同地のスキー場は中国語と英語の2ヶ国語でスキー場の情報をリアルタイムで伝えている。また、中国語と英語のスキー教室も開設しているという。
日本観光庁の統計によると、訪日外国人観光客の中でスキーを体験したいとする割合は2割以上で、これらの人たちが志賀高原などのスキー場において新たな顧客リソースとなりつつある。日本政府は現在、外国人観光客をスキー場に誘致するための補助金を出し、すでに閉鎖したスキー場には再建資金を提供しており、ウィンタースポーツ観光の発展を促進している。2018年のスキーシーズン中、日本の各大型スキー場の来場客数は1350万人に上ると見込まれており、1990年代の隆盛期の7割前後まで回復すると期待されている。(編集YK)
「人民網日本語版」2018年3月1日