中国物流・調達連合会が2月28日に明らかにしたところによると、今年2月の製造業購買担当者指数(PMI)は50.3%で、前月比1.0ポイント低下した。分析によれば、中国経済の安定成長傾向は続いているという。中国新聞社が伝えた。
同連合会と国家統計局サービス業調査センターが同日に発表した2018年2月の製造業PMIデータの13の個別指数をみると、前月に比べて上昇したのは原材料在庫指数と生産経営活動期待指数だけで、残りの11指数はすべて低下した。そのうち生産指数、新規受注指数、調達量指数、原材料購入価格指数、出荷価格指数の低下幅はいずれも1ポイントを上回り、その他は1ポイント以下にとどまった。
特別招聘アナリストの張立群氏は、「2月の中国製造業PMI個別指数のうち、生産指数と調達量指数の低下幅が2ポイントを超えたのには、春節(旧正月、今年は2月16日)要因の影響があったことが明らかだ」との見方を示した。
張アナリストによれば、「PMIは前期と比較する指標であり、2018年の春節は2月中旬になったことから、2月には春節要因の影響が集中的に現れた。1月に比べ、生産と調達量の水準が低下することになるのは明白だ。購入価格指数の低下幅は6ポイントを超え、ここには生産資料の需給関係の短期的調整の影響が現れるとともに、企業の生産活動が落ち着きつつあることが暗示されている。受注関連の指数の低下幅は2ポイント以内を維持し、生産活動期待指数は上昇し、ここから市場の需要が全体として落ち着きをみせ、企業の市場に対する期待感も安定していることがわかる。短期的要因による影響を除けば、中国経済の安定成長傾向には変化がない」という。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年3月1日