最新市場データによると、2017年、インドでのスマホ売上ランキングのトップ10位のうち、第10位のサムスンを除く全てが中国ブランドだった。中国ブランドの市場シェアは50%を超えている。
三輪車、自転車、人力車、自動車でごった返す路上で、人々は無秩序に車の脇を通り過ぎる。クラクションや物売りの声が響き渡る……。これはインドのサウスデリー県ラジパット・ナガー第二区、サボイカールストリートの日常風景だ。このような雑踏にあまり似つかわしくない巨大なスマホの広告看板が見られる。緑色のOPPO、青色のvivoだ。街に現代的な雰囲気をもたらしている。
中国のスマホメーカーがインドで急速な発展を遂げたのは、コストパフォーマンスの良さ以上に、ローカル戦略が奏功したという要因が大きい。
OPPOがインド進出した際、彼らはインドの携帯市場をほとんど把握していなかった。中国製品を直接持っていくと、消費者の反応はいまいちだった。OPPO副総裁で海外スマホ事業部の責任者である李炳忠氏は取材に対し、「ニールセンなど調査会社と共にインド市場を数回調査し、若い消費者を対象に座談会を行ったり、消費者と個人面談したりした。その結果、若者は撮影好きで、特に自撮りが大好きであることが分かった。これが大きな切り口となった」と述べる。
OPPOは2016年、インドで自撮りに特化したスマホを発売した。発売されるとすぐに人気が高まり、インドの自撮りブームを牽引した。他のブランドもこぞって類似のスマホを発売した。現在、同社では自撮りシリーズの三世代目を発売中で、自撮り分野におけるリーター的存在になっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年3月4日