中国問題専門家 加藤佳美
習近平中国国家主席は8日、第13期全国人民代表大会第1回会議の山東代表団の審議に参加し、「海は高品質発展戦略の重要分野である。世界一流の港の建設、現代的海洋産業体系の整備、エコで持続可能な海洋生態環境の構築を加速化し、海洋強国の建設に貢献する必要がある」と強調した。
習近平主席は第19回党大会の報告でも、陸と海の統一的な計画を堅持し、海洋強国の建設を加速化することを要求した。中国は300万平方キロメートルの海域、1万8000キロメートルの大陸海岸線を管理する海洋大国であり、壮大な海洋経済、海洋資源環境保護の強化、海洋権益の維持は国家の安全維持と長期的な発展にかかわる。
国家海洋局が発表した『2017年中国海洋経済統計公報』によると、2017年の全国の海洋生産額は7兆7611億元で前年比6.9%増加し、国内総生産の9.4%を占めた。国家海洋局の張占海報道官は以前、データをもとに、2017年の海洋経済発展について「安定して向上し、構造調整は引き続き深化し、質と効果が向上した。海洋経済の新旧の原動力転換が加速化し、海洋経済は高品質発展に向かって絶えず邁進している」と総括した。
『国民経済と社会発展の第13次5カ年計画綱要』は、「ブルー経済空間拡張」戦略を打ち出し、第13次5カ年計画期の海洋経済発展に新たに高い要求を出した。海洋強国戦略の実施は、第13次5カ年計画期の海洋発展の主旋律である。