中国の国内商取引額は初めて10兆元を超え、対GDP比率が約13%に達し、製造業に迫る勢いだ。中国の社会消費財小売売上高は、増加率が14年連続で2ケタとなり、市場規模は世界第2位を保った。オンライン小売売上高は7兆元を初めて上回り、市場規模は引き続き世界トップだった。
中国商務部が6月1日に発表した「2017年中国国内商取引発展回顧及び展望」によると、昨年は引き続き国内商取引が安定しながら比較的速く発展し、複数の指標が良好な水準を示した。専門家は、ここ数年にわたり国内貿易が経済発展、就業拡大、税収増に大きく貢献していると指摘した。規模が着実に拡大すると同時に、構造の合理化、効率と利益の向上、流通イノベーションなどにおいて国内商取引は目立ったパフォーマンスを見せ、中国経済の安定と活性化に寄与している。
商務部市場運営・消費促進司の責任者は、国内商取引の力強い成長が安定成長、構造調整、民生充実化の大きな支えになっていると説明した。2017年の最終消費支出は、GDP成長率に対する貢献率が58.8%と、2012年に比べ3.9ポイント上昇し、4年連続で経済成長の牽引役となった。卸売・小売業の税収収入は前年比18.1%増の2兆1億元で、税収増に対する貢献率が21.3%に達している。