「上海協力機構(SCO)は世界的な指導力を備えた国際組織の1つとなった。近く開催される上海協力機構首脳会議(青島サミット)で、上海協力機構は新たな発展段階に進むことになる」。ロシアのデニソフ駐中国大使は1日、ロシア大使館での取材に対してこう語った。
2018年の上海協力機構(SCO)加盟国首脳理事会会議(上海協力機構首脳会議)が6月9日から10日にかけて山東省青島市で開催される。デニソフ大使は、「今回のサミットはSCO加盟国拡大後に初めて8カ国で開かれる会議だ。インド・パキスタンはいずれも地域の大国で、両国の加入によりSCOは地域の問題解決をめぐり一段と重要な意義を持つことになる」と期待を寄せた。
デニソフ大使は、「SCOはまだ若い国際組織だが、『相互信頼・互恵・平等・協議・多様な文明の尊重、共同的発展の追求』を目指す『上海精神』を掲げ、設立から急速な発展を遂げ、各分野で大きな成果を上げてきた。SCOの枠組みの下では平等に協議する協力の仕組みが整っているため、加盟国はよりスピーディーに問題解決の有効な道筋を見つけることが可能だが、これがSCOと他の地域協力組織との異なる点だ。その独自の優位性により、益々多くの地域と国際組織がSCOとの協力を強化しようとしている」と語る。