国務院国有資産監督管理委員会(以下、同委員会)が30日に発表した情報によると、同委員会はこのほど中央企業の域外リスク管理に関する動きを続けている。関連企業のリサーチを行い、さらに座談会を開き、域外リスク管理のさらなる強化を求めている。これにはグループ管理の強化、秩序なき競争の回避による企業間の協力強化などが含まれる。情報によると、「中央企業域外投資監督管理方法」の関連実施細則などが発表を控えている。
中央企業は近年、国際化経営、特に「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)建設への積極的な参与の取り組みを拡大しており、国際化経営水準が向上を続けている。同委員会のデータによると、中央企業の域外投資額は現在、中国非金融類対外直接投資総額の約6割を占めており、対外請負工事の売上は中国対外請負工事の売上の約7割を占めている。一帯一路周辺で展開する各種形式のプロジェクト協力は、2000件弱にのぼる。
同委員会の肖亜慶主任は28日、中国五鉱集団有限公司を視察した際に「世界の政治・経済情勢は複雑かつ変化が激しく、中央企業の国際化経営に多くの困難と課題をもたらしている。中央企業は直ちに解消が必要な際立った矛盾と問題に直面している」と述べた。そのため肖主任は29日の中央企業域外リスク防止・制御座談会で「現在の世界政治・経済情勢に生じている深く複雑な変化を十分に認識し、直面している新たな状況と課題を正確に把握し、域外投資に存在する問題を真剣に整理しなければならない。中央企業は戦略の策定に取り組み、中心的な力を十分に発揮し、企業の国際化経営を秩序ある軌道に乗せるべきだ。グループの管理を強化し、管理の職能を統一し、管理メカニズムを健全化し、管理方法を改善し、域外プロジェクトの管理を強化し、国際化経営の管理能力をさらに高める。法と規則を遵守し、合法的な経営意識とリスク管理能力を高め、リスク管理メカニズムを改善し、域外法的リスク予防線を張る。秩序なき競争を回避し、企業間の連携を強化し、業務と資源の統合を徹底し、国際化経営の秩序を整えるべきだ」と強調した。
経済参考報の調べによると、同委員会は今年「対外投資の速すぎる成長のリスクに備える10件の措置」を徹底し、「中央企業域外投資監督管理方法」の改善と細分化を続け、関連実施細則を制定する予定だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月4日