インフラ建設の強化と移転、貧困支援の道を開拓
一部の貧困村は山奥にあり、近くに道路がなく、地形そのものが耕作に適していないため、「風土に頼って生計を立てるのは難しい」状況である。このような貧困者がどのように貧困を脱却するかは重要な課題である。この問題について、貴州省は「インフラ建設の強化」と「貧困支援のための移転」という2つの選択肢を出した。
全国人民代表で貴州省交通輸送庁の高衛国庁長によると、貴州省の過去5年の道路・水路への投資額は全国一、高速道路の総距離は西部地区一、村と村を結ぶ旅客輸送の向上は西部地区で最大、高等クラス航路の総距離は河川の多い省(市)を除いて1位、谷にかかる特大橋の数は世界一になった。高衛国氏は、「実践から、貧困脱却の基礎は交通にあり、経済の高品質発展を支えるのも交通であることがわかった」と話す。今後、貴州省は道路の発展のほか、2030年までに全省88県の間に「航路網」を敷設することを目指すという。
全国人民代表で貴州省恵水県新民社区の羅応党支部書記は記者の取材に対し、「2016年7月、最初の貧困支援のための移転住民が恵水県経済開発区の新民社区に移った。彼らは生活環境が大幅に改善されただけでなく、収入も大幅に増加した。現在、平均して1世帯あたり1.5人が開発区の企業で働き、月収2000~4000元を維持している。中には貯蓄が8万元を超えた家庭もある」と述べた。生活環境の改善に伴い、出稼ぎしていた若者が次々と故郷に戻り、田舎の「空洞化」という問題が改善された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月20日