中米貿易摩擦 中国貿易全体への影響は大きくない=商務部関係者

中米貿易摩擦 中国貿易全体への影響は大きくない=商務部関係者。

タグ:301条調査

発信時間:2018-03-29 10:34:05 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 トランプ米大統領は北京時間23日未明、米通商代表部が発表した中国に対する「301条調査」に基づき、中国に対し規制措置を講じるよう関連部門に指示を出した。301条調査について、中国は何度もはっきりと立場を表明している。中国商務部国際貿易経済協力研究院長の顧学明氏はこのほど、関連問題について経済日報のインタビューに応じた際に「米中貿易赤字は、ドルの覇権による副産物、支払うべきコストだ。中米貿易不均衡の真の原因は米国にある」と指摘した。

 

 問:米国が中国に対する301条調査の結果を発表し、一方的に貿易戦争を仕掛けた後、中国側は自国の厳正なる立場を示した。中米の現在の貿易構造、双方が宣言した「制裁」と対策を見ると、今回の貿易摩擦は中国のどの業界に影響を及ぼすか。

 

 答え:全体的に見ると、米国が中国から輸入する600億ドル相当の製品に25%の追加関税を課したとしても、中国の貿易全体への影響はそれほど大きくない。

 

 規模を見ると、600億ドルは中国の昨年の輸出額の2.65%のみで、この600億ドルの対米輸出をゼロにしたとしても、中国の輸出額は2兆2600億ドルから2兆2000億ドルに減るだけで、影響は微々たるものだ。ましてや一部の製品に25%の追加関税を課したとしても、中国の関連製品の価格は依然として国際競争で優位性を占める。

 

 米国が発表した内容を見ると、追加関税を検討している製品は高エネルギー効率医療機器、バイオ医薬品、新材料、農機、産業用ロボット、次世代情報技術、新エネ車、航空製品及び高速鉄道設備という9大産業に分かれるが、その対米輸出は小規模だ。例えば昨年の医療用又は獣医用の機器の対米輸出額は13億7100万ドルのみで、うち高エネルギー効率医療機器が占める割合は低い。鉄道用又は軌道用の客車及び貨車の対米輸出額も576万ドルのみだ。

 

 今回の貿易摩擦では、制裁と対策が焦点となる。制裁を見ると、9大産業にある程度の影響が生じるだろう。中国の対策を見ると、衝突がエスカレートすれば、この措置は農産品まで拡大される可能性がある。また米国製の航空機、自動車、集積回路などの製品に対しても対策を講じ、米国のこれらの産業が一定の影響を受けるだろう。



 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年3月29日

 

 


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