中国の国務院発展研究センターが主催する「中国発展ハイレベルフォーラム2018」で26日、中国工業・情報化部の苗圩部長、独シーメンスのジョー・ケーザーCEO、日立製作所の中西宏明会長などが「より質の高い中国製造」をめぐり意見を交わした。
苗圩部長は、「新時代の中国経済の質の高い発展は、製造業に新たな要求を提起した。それは主に3つの面での大変革を求めるものだ。第1に、全面的に供給体系の質を高めるには、産業の構造調整・改善に重点的に取り組み、生産的サービス業を強力に発展させ、製品とサービスの質を全面的に高める必要がある。第2に、生産要素の構造改善と高度化を進め、製造業の効率改革を推し進める。第3に、創新創業の活力を喚起し、製造業の原動力の変革を推し進める必要がある」と述べた。
「デジタル化とデジタルツールの応用は製造業の発展に利便性をもたらす」。中西宏明氏は、「一部の国は現在、労働力の減少と高齢化、社会支出の増加、気候変動と排出削減への対応などといった試練に直面しているが、デジタルツールと技術力を医療、交通、製造、都市計画、建設、金融などの分野に適用すれば、これらの社会問題を有効に解決することができる」と指摘した。