仏エコノミストの倪金城氏は、「世界経済が低迷し、貿易保護主義が台頭するなか、アジアと世界はよりしっかりした仕組みで経済のグローバル化と貿易自由化の成果を守る必要があるが、ボアオ・アジアフォーラムはその1つだ」と指摘した。今回の年次総会は「改革、開放、イノベーション」などの議題に注目しているが、これらは世界各国の経済発展への突破口であり力点でもある。フランスもイノベーションを強力に推進し、新たな経済成長分野を掘り起こそうとしている。そして、「今年の年次総会がアジアひいては世界経済の発展に新たな構想と対策を提供できることを望む」としている。
「ボアオ・アジアフォーラムは、アジア各国の経済交流推進、アジアと世界の経済連携と対話の強化に良質なプラットフォームを提供したほか、共同的発展の促進、アジアと世界の問題解決で独自の役割を果たした」。ベルギー・ルーヴェン大学の経済学教授であるロゲ・ティス氏は、「経済のグローバル化が逆風に晒され、貿易保護主義が台頭するなか、ボアオ・アジアフォーラムが体現する開放とイノベーションは、一段と現実的な意義を持つ」との見方を示した。
「世界経済が低迷し、貿易保護主義が台頭するなか、人々は習近平国家主席の基調講演に耳を傾け、中国が経済のグローバル化をどのようにリードし、『一帯一路』建設をどのように推進していくのか理解したいと切望している」。カザフスタン首任総統基金会世界経済政治研究所の専門家であるアントン・ブガレンコ氏の見方は多くの外国人専門家の意見を代表している。