中国国務院弁公庁は3月30日、『革新的企業の国内における株式または預託証券の試験的発行に関する中国証券監督管理委員会(証監会)からの若干の意見通知』を通達した。優れた革新的なユニコーン企業(企業価値が10億ドルを超える非上場のベンチャー企業)が率先して資本市場に上場することにつながるとみられる。
新華社系の経済紙『経済参考報』によると、今年に入ってから、1000億元を上回る規模の投資資金が次々にユニコーン企業に向けられたという。国内はもとより国外の資本市場でも相次いで国内のユニコーン企業に資金が向っており、ユニコーン企業は資金調達ルートの多様化に伴い企業評価額も上昇するなど、高度成長の黄金期を迎えている。
今年に入ってから、当局は一貫してユニコーン企業の国内資本市場への上場を支持する姿勢を示してきた。先月開催された全国両会(全国人民代表大会と全国政治協商会議)でも、ユニコーン企業が各界の関心の的となった。