中国石炭加工利用協会の張紹強理事長は、「石炭のクリーン化利用と大規模化利用は今や大気質の改善に有効な方法となっている」との見方を示した。
専門家らの間では、「石炭消費量の削減はクリーンで効率的な石炭利用を促す上で前提条件となっている。さもなければ汚染物質の排出濃度がさらに下がったとしても、大量排出は依然変わらない」とみる向きも多い。
全体的な流れとしては、石炭消費量の削減とクリーンエネルギーへの代替が着実に進んでいるほか、この2年で石炭の生産能力が5億トン以上削減されたこともあって、2017年の全国のエネルギー生産量全体に占める非化石エネルギーの割合は17.6%と、2012年比で6.4ポイント上昇した。
一次エネルギーに占める石炭の割合は低下基調にあるものの、短中期的に石炭を主とするエネルギー構造を変えるのは難しい。石炭利用の転換を進展させるには、中国のエネルギー構造の転換を促すことが重要だ。