企業の競争力も増強された。数多くの優良な非公有資本から産業チェーンとバリューチェーンの戦略連携能力や高度化の要素を取り込むことで、国有資本の規模、技術力と民営資本と外資のイノベーション能力、マネジメント力を融合させる混合所有制改革は、企業の資産効率と労働生産性を大幅に向上させ、企業の競争力を増強し、グローバル競争力を持つ世界の一流企業になるための成功の道を探し出した。
例えば、混合所有制改革を進める中信集団は、2011年時点でグループの中核資産のうち90%以上を中信股份が持っていたが、2014年にグループ傘下の中信泰富が香港上場を果たすと同時に、テマセクやカタール投資庁などの国外機関と騰訊、泛海、雅戈尔などの国内民営企業を戦略的投資家として迎え入れた。
2015年に中信股份は、タイのCPグループと雅戈尔に株式を譲渡し、戦略的投資家の持株比率を拡大。混合所有制改革を深化させ、戦略的投資家と金融や製造など他分野にわたる提携ウインウインを実現し、国有企業混合所有制改革の成功モデルとなった。