2017年、中国の経済成長率は6.9%に回復し、世界トップクラスの地位を維持した。世界銀行の予測では、2017年の世界経済成長率は3%前後だ。これを基に試算すると、2017年の世界経済に占める中国のウェイトは15.3%前後に拡大し、世界経済成長への寄与率は34%前後となる。
中国は世界の約5分の1の人口を有する。人々の生活は間もなく全面的な小康を実現する見通しで、世界で最も成長が速く、最も潜在力がある消費市場となっている。
ここ数年で、中国最終消費の世界の消費成長に対する年平均寄与率は世界一となった。2013-16年の寄与率は米ドル不変価格ベースで23.4%に上ったが、米国、ユーロ圏、日本はそれぞれ23%、7.9%、2.1%だった。中国最終消費の年平均成長率は7.5%で、米国、ユーロ圏、日本はそれぞれ2.2%、1%、0.6%、世界消費市場の年平均成長率は2.4%だった。
中国は長年に渡り海外旅行者数(出国者数)の国際比較統計で首位を維持している。統計によると、2017年の中国人出国者数はのべ1.3億人と、前年比で7%増加した。国際観光支出は5%増の1152.9億米ドルだった。このほか、2016年の中国人旅行者1人当たりの米国での支出は約1.3万米ドル、当期の観光支出は352.2億米ドルに達し、1日あたり平均で米国に約9700万米ドルの収入をもたらした。