国家統計局はこのほど、2016年の中国の新産業、新業態、新モデルの「3つの新」経済付加価値は11兆3719億元でGDPの15.3%に相当し、時価で計算すると伸び率は11.8%、GDP伸び率より3.9ポイント高く、前年比0.5ポイント高いと発表した。
経済の安定した成長をけん引
中国共産党第18回全国代表大会以降、中国経済は安定した成長を続け、総合国力は大幅に向上している。2013~17年のGDP年平均成長率は7.1%、経済運営は合理的区間を維持。2017年のGDP規模は82兆7000億元に達し、世界経済に占める比率は約15%になった。
中国経済の安定した成長に、新たな原動力は欠かせない。国の一連の政策措置のもとで、「大衆起業・万衆革新」ブームが起こり、新産業、新業態、新モデルの「3つの新」経済活動が活発化し、新たな原動力が力をつけている。国家統計局計算司の責任者は、「3つの新」経済の付加価値の比率はまだ低いが、原動力低減による影響を埋め、経済の安定した運営に重要な役割を果たしているとの見解を示した。
安定した成長だけでなく、新たな原動力は経済の安定しながらの好転も促している。
工業のハイテク産業、戦略的新興産業は急成長を維持し、工業のバリューチェーンにおけるハイエンド発展を促している。2013~17年の工業ハイテク産業の付加価値の年平均成長率は11.7%で、工業全体の年平均成長率を5.1ポイント上回った。2015~17年の工業戦略的新興産業の付加価値の年平均成長率は10.5%、全体の成長率を4.4ポイント上回った。
戦略的新興サービス業が急成長し、サービスと質も絶えず向上している。2015~17年の戦略的新興サービス業の営業収入年平均成長率は14.8%、同期の一定規模以上サービス業の営業収入年平均成長率を3.5ポイント上回った。ネット取引の爆発的増加は国内市場を活性化し、消費ニーズを刺激した。2015~17年のインターネット小売額の年平均成長率は30%を超え、社会消費財小売総額の年平均成長率を約20ポイント上回った。