中国の新エネ車販売台数は3年連続で世界一 市場シェア最高

中国の新エネ車販売台数は3年連続で世界一 市場シェア最高。

タグ:新エネルギー車

発信時間:2018-04-22 09:00:00 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 中国は3年連続で新エネルギー車の生産・販売台数で世界一の国になっている。市場の成長率、産業チェーンの成熟度、投資人気度などの指標をみると、新エネ車は近年の中国の戦略的新興産業において輝かしい分野と言える。


 2015年の新エネ車販売台数は33万1000台で前年比3.4倍。うち純電気自動車は24万7000台、前年比4.5倍。


 2016年の新エネ車販売台数は50万7000台で前年比53%増。うち純電気自動車は40万9000台、前年比65.1%増。


 2017年の新エネ車販売台数は77万7000台で前年比53.3%。うち純電気自動車は65万2000台、前年比59.6%増。


 単純に数値を比較すると、中国の新エネ車の発展には3つの特徴があるとわかる。1つ目は急成長。財政補助、ナンバープレート優遇、走行規制なしなどの奨励措置により、2015年から3年連続で販売台数世界一になり、成長率は50%以上を維持した。2つ目は補助金削減や販売台数の基数が大きいことにより新エネ車の伸び率は徐々に鈍化したが、2017年の新エネ車販売台数に占める個人の購入は7割を超え、個人消費市場が急速に台頭していることがわかる。3つ目は純電気自動車が主力であり、2017年は83.9%を占め、16年の80.7%と15年の74.6%を上回った。


 では、「世界一」の中国の実質的な価値はどうか。


 2017年の世界の新エネ車販売台数は142万台を超え、累計販売台数は340万台を突破した。2017年末時点で中国の新エネ車販売台数は180万台に達し、世界の累計販売台数の50%以上を占める。


 2017年新エネ車(電気自動車とプラグイン式ハイブリッドカー)販売台数トップ5の国の統計をみると、米国は約20万台で前年比26%増、国内市場シェアは1.2%。ノルウェーは6万2200台で25%増、国内市場シェアは39%。ドイツは5万3600台で2倍、国内市場シェアは1.6%。フランスは3万6000台で26%増、国内市場シェアは1.7%。当然、成長率が最も高いのは中国で、新エネ車販売台数は約55万6000台で前年比69%、国内市場シェアは2.1%だった。


 販売台数、伸び率、世界市場シェアのどれを見ても中国は世界一であり、2位との差を広げている。


 工業情報化部の苗圩部長によると、中国の新エネ車産業の技術レベルも大幅に向上している。乗用車の主流車種の航続距離は300キロに達し、世界先進レベルと同じ水準にある。リーディング企業の駆動用バッテリーのエネルギー密度は1キロあたりワット時、価格は1ワット時1.2元に達した。この2つの指標はそれぞれ2012年比で2倍と70%減少。そのほか、新エネ車の完成車、駆動用バッテリーの基幹企業の研究開発費の比率は8%に達し、世界の平均を上回った。


 購入規制のない都市の消費者にどのように電気自動車を購入したいと思わせるかは、新エネ車200万台販売という目標の実現に重要となる。これを実現するにはユーザーの悩みの種を解決する必要がある。国家情報センターの徐長明副主任は同センターの調査結果を引用し、「純電気自動車のユーザーが最も不満に感じていることは、航続距離が短いこと、充電時間が長いこと、充電が不便なことだ」と話す。中国電気自動車百人会の陳清泰理事長は、「電気自動車が急成長するのは、電気自動車のコストパフォーマンスと便利さが燃料車と同じまたは超えたとき。そのため、技術進歩だけでなく、充電インフラも追いつかなければいけない」との見解を示した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年4月22日

 

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