中国石化と重慶市政府は先ごろ重慶で、生産能力100億立方メートル(㎥)に上る涪陵シェールガス基地の設立セレモニーを開催した。中国初の大規模シェールガス田となる涪陵シェールガス田は、年産100億立方メートルを予定通り達成した。
中国石化集団公司副総経理の焦方正氏は、涪陵シェールガス田の探査、開発、建設が、中国のエネルギー開発史に新たなマイルストーンを打ち立てたと説明。これは、中国のシェールガスを大規模商業化へと大きく加速し、エネルギー構造の調整を促進するもので、中国中東部地区の天然ガス市場の需給圧力緩和や、省エネ・排出削減と大気汚染の防止・解消に重要な意義を持つとしている。
現時点で、涪陵シェールガス田のガス生産量は累計170億㎥を超え、販売量は165億㎥に達した。2017年には、1日当たりのシェールガス販売量が最高の1670万㎥を記録し、毎日3340万世帯の生活用ガス需要を満たした。
2015年から涪陵のシェールガスは、「川気東送パイプライン」を通じて華中や華東などへと送られ、長江経済ベルトの発展にクリーンエネルギーを供給。沿線の6省2市、70余りの大・中型都市や、1000社以上の企業と2億人の住民が恩恵を受けている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年4月24日