重慶市、広西チワン族自治区、貴州省、甘粛省など中国西部10省は20日、中国・シンガポール(中新)相互接続プロジェクト南部ルートを共同で建設する「重慶イニシアチブ」を発表した。交流と連携を強化し、南部ルートを建設することで、中国政府が進める「陸海内外連動、東西双方向互助」開放の枠組みづくりに貢献する。
中新(重慶)戦略性相互接続モデルプロジェクトは、中国とシンガポールで3つ目の政府間協力プロジェクトとなる。南向ルートは、同プロジェクトの枠組み下で、中国西部の関連省とASEANが協力して建設する国際貿易物流ルートだ。
同ルートは、鉄道、道路、海運など多様な運輸方式を利用し、重慶から南へ向かって貴州などの省を通り、広西チワン族自治区北部湾などの沿海・国境ゲートを通過し、シンガポールとASEANの主要物流拠点に到達する。北側では、蘭渝(蘭州-重慶)鉄道と甘粛省の主要物流拠点を利用し、中央アジア、南アジア、欧州などの地域と結ばれる。