中国証券監督管理委員会(証監会)が4月28日、「外商投資証券会社管理弁法」(略称:弁法)を正式発表したことで、中国証券業の対外開放は6年ぶりに実質的な進展が見られた。「弁法」の発表後、即日付で、条件を満たす海外投資家は、会社の実質支配者変更や合弁証券会社設立に関する申請を証監会に提出できるようになった。
最も注目される変化は、「証券取引所の証券取引や買収契約を通じて、単一の海外投資家が保有、または契約や取り決めなどを通じて他者と共同で保有する上場証券会社の発行済み株式の比率が30%を超えてはならない」という規定が「弁法」で削除されたことだ。
次に注目すべきは、外商投資証券会社の設立に関する条件で、「証券業に従事する資格を持つスタッフを30人以上置き、併せて会計・法律・コンピューターの専門家が必要」という規定が削除されたことだ。