「中米関係は自然に形成された協力パートナーシップであり、経済的に非常に強い相互補完性がある」。北京大学国際関係学院の王勇教授は「この一連の措置は中米両国の共通利益に合致した互恵的措置だ。米国の対中輸出拡大を例にとれば、米国の競争力ある企業と製品に多くのチャンスをもたらすとともに、中国の大衆のすばらしい生活へのニーズにも応えることができる」との見方を示した。
中国社会科学院世界経済・政治研究所国際貿易室の東艶主任は、「歴史的経験や現在・未来の発展趨勢からみて、中米経済貿易の構造的問題は避けられない課題だ。この構造的問題を処理するにはチャンスもあれば試練もある。」と指摘する。
「見解の相違や摩擦があるのは当たり前だが、それが中米協力の方向性を左右してはならない」。同主任は、「両国国民の利益と人類運命共同体の見地からみて、見解の相違を調整し、問題を解決、合意形成を図るべき」としている。
趙龍躍氏は、「中米は発展と長期的な視点で両国の経済貿易関係を捉えるべきで、両国の間の貿易赤字に固執すべきではない。それぞれの資源の強みを活かし、積極的な協力姿勢で両国の異なる産業の優位性を充分に利用し、共同発展と互恵・ウィンウィンを実現すべきだ」との見方を示した。