日本の『時事通信社』によると、訪日観光客の増加が続くなか、日本のタクシー会社「日の丸交通」は、外国人ドライバーを増やし始めている。現在すでに、中国やブラジルなど11カ国出身のタクシードライバー23名が登録しており、今後も引き続き外国人従業員を積極的に採用する方針だ。同社は、タクシーサービスのほかに、外国人観光客に狙いを定め、観光ガイドサービスの拡大も計画している。
今年31歳になるエジプト出身のモハメド・セリムさんは、アニメ『キャプテン翼』の影響で日本に強い興味を抱き、日本語を学んだ。2015年から2016年まで広島県の旅館で働き、帰国後しばらく経った2017年7月から日の丸交通で仕事を始めた。
セリムさんは、アラビア語に加え、英語と日本語が話せる。乗客のうち約2割が外国人観光客で、「英語でコミュニケーションが取れるのはとても助かる」と多くの乗客に喜ばれている。また、外国人向けの観光ガイドサービスに必要な通訳案内士の資格を取っており、「礼儀を重んじる日本人の素晴らしさを外国人へ伝えたい」と話す。