私はまだ、2年前に参加したグローバルガバナンス・ハイレベル政策フォーラムの様子をはっきりと覚えている。2016年に開催されたフォーラムでは、実情に即した成果を得て、多くの政策提言が打ち出された上、「一帯一路」構想と国連の持続可能な開発のための2030アジェンダが結びついた共同のビジョンが確立された。この共同ビジョンは、私たちが求める多国間協力成功のカギとなる。2年にわたり私たちは、「一帯一路」構想の経済と社会に対する影響分析を含めた「一帯一路」構想と国連の17項目の持続可能な開発目標の結びつきや、「一帯一路」建設における持続可能なビジネスの実践を研究し、大きく進展させた。
これをベースとして今回のグローバルガバナンス・ハイレベル政策フォーラムは、「一帯一路」建設の金融協力と持続可能な投資が直面する試練とチャンスについて話し合い、より多くの「一帯一路」建設国際協力パートナー国と国民が発展の恩恵を共有することを目指した。
世界的にみると、国連の持続可能な開発のための2030アジェンダの必要資金は毎年1兆米ドルに上る。このアジェンダの実施は大きな挑戦で、適切に公共資源の分配と民間投資の促進を図り、全ての利用可能な資源を持続可能な開発目標に合わせなければならない。発展途上国が主導する多国間金融メカニズムの誕生は、国連の持続可能な開発目標を実現するための新たな融資の選択肢と発展の機会をもたらし、伝統的な融資と発展モデルを効果的に補う。