中国の銀行と保険の監督当局を統合して発足した中国銀行保険監督管理委員会は11日、2018年1-3月期の中国銀行業の主要指標を発表した。
それによると、3月末時点の中国の銀行業務を扱う金融機関の人民元と外貨建てを合わせた資産総額は前年同月末に比べ7.4%増の256兆元に上った。負債総額は7.1%増の236兆元だった。資産規模の着実な増加とともに銀行業の増収基調が続いていることがうかがえた。
このうち商業銀行の1-3月期の純利益は5.86%増の5222億元となり、伸び率は前年同期に比べ1.25ポイント上昇した。3月末時点の平均資産利益率は1.05%と前年同月末に比べ0.13ポイントの上昇、平均資本収益率は14.0%と1.44ポイントの上昇となった。
3月末時点の銀行業務を扱う金融機関の農業向け貸出残高(手形貸付は含まず)は32兆元と前年同月末に比べ7.9%増加した。零細企業向け貸出残高は32兆元と14.3%増加した。クレジットカードの利用や保障性住環境改善プロジェクトなどへの貸出の伸び率はそれぞれ34.7%、45.4%と、貸出の平均伸び率を23.0ポイント、33.7ポイント上回った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月14日