就職情報サイト・智聯招聘がこのほど発表した「2018年ワーキングママ活動状況調査報告」によると、働く母親たちは職業選択に際して通勤の利便性を最も重視し、仕事への忠誠度が他の層よりも高いが、一般的に昇進は難しく、キャリアアップの機会は男性よりも少ないという。「北京日報」が伝えた。
ワーキングママが現在働いている職場を選んだ理由の中では、「通勤が便利であること」が最も重視され、回答者の40.3%がこの項目を挙げた。現在の職場で何年働いているかでは、3年以上という人の割合が働く女性全体の割合を大幅に上回り、雇用主に対する忠誠度の高さがうかがえる。
この調査データをみると、ワーキングママが働き始めてから昇進するまでにかかった時間は働く女性全体よりも長いことがわかる。次の昇進時期の予測では、ワーキングママは6割が「よくわからない」とし、「2年かそれ以上かかるだろう」を選んだ割合も働く女性全体を大幅に上回った。ワーキングママは昇進を阻む要因として、「結婚し子育てをしている時期なので、昇進のチャンスを閉ざされていること」と「家庭のこともあるので仕事だけに集中できないこと」を挙げる人が多く、働く女性全体の割合を上回った。
ワーキングママが考える働く上での最大の問題は、「仕事と家庭の両立が難しいこと」で、割合は31.1%に達し、働く女性全体を上回った。このほか「昇進の望みがほとんどないこと」、「仕事のモデル転換が難しいこと」、「職場が日進月歩で進歩し、常に勉強していなければならないこと」などの項目を選んだ人が働く女性全体の割合を上回った。同サイトは、「新時代の女性はより多くの社会的価値を生み出すと同時に、これまでになかった大きな圧力にさらされてもおり、政府、社会、企業の各方面がより主体的にワーキングママに関心を寄せ、その権利保護の取り組みを強化することが必要だ」との見方を示した。(編集KS)
「人民網日本語版」2018年5月14日