ロシアの対中食糧輸出量は100万トンを突破し、かつ輸出量を数倍ベースで拡大する準備が進められている。昨年の食糧豊作により、ロシアは食糧輸出に積極的に取り組んでいる。中米貿易摩擦による米国の食糧輸出制限も、ロシアの業者に中国市場への期待を抱かせている。RIAノーボスチが17日に伝えた。
ロシア動植物検疫局によると、ロシアの食糧及び食糧加工品の対中輸出量は、2017年7月1日から2018年5月15日の間に123万1000トンに達し、「ロシア現代史上の圧倒的な記録」を樹立した。前農業年度(2016年7月1日から2017年6月30日)の対中食糧輸出量は50.3万トンのみと、その半分にも満たなかった。中国はロシアにとって13番目の食糧輸出先になっているが、すぐにもトップ10内に入る見通しだ。
ロシアの今回の対中輸出主要農産物は、大豆(84万6200トン)、菜種(10万8100トン)、小麦(4万1300トン)、とうもろこし(2万3000トン)となった。中国税関当局による、中国の昨年の大豆輸入量内訳を見ると、1位のブラジルは5093万トン、2位の米国は3285万トン、3位のアルゼンチンは658万トン。ロシアは2017年11月1日に対中輸出の許可を得てから、中国に亜麻仁を4万6600トン、蕎麦を7500トン、ひまわりの種を2600トン、燕麦を2100トン輸出している。2014−15年の農業年度と比べ、中国のロシアからの食糧輸入量は17倍に増加している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年5月18日