中国工業情報化部(工信部)情報センターが20日発表した『2018年中国ブロックチェーン産業白書』によると、中国ではブロックチェーンが産業として概ね確立していることが明らかとなった。
2108年3月末時点で、中国でブロックチェーンを主力事業に据える企業数は456社に上り、産業として概ね確立していることがうかがえる。川上のハードウェアの製造やプラットフォームサービス、セキュリティサービスから川下のアプリケーションサービスや産業振興に向けた業界投融資、人材サービスに至るまで、各分野とも企業が出揃うなど、サプライチェーンを構築している。
同白書は「中国のブロックチェーン産業は足元で急成長段階にあり、起業が相次ぎ資金も次々に投下され、企業数が急増している」と指摘する。中国のブロックチェーン産業で新たに設立された企業数の推移をみると、2014年から増え始めたのが分かる。2016年には前年の3倍を上回る100社以上と著しい伸びをみせた。2017年には、ブロックチェーンの概念が急速に普及したことや技術が徐々に成熟したことで起業が相次ぎ、新設件数は178社とここ数年で最も多いピーク期を迎えた。