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介護サービス市場、開放拡大の年を迎える。
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今年は中国の介護サービス市場にとって開放拡大の年だ。中国民政部が「介護サービス市場の全面開放」を今年の重点活動任務に盛り込んだことに続き、介護サービス市場が外資参入条件をさらに緩和した。業界関係者は「中国の介護市場は大規模だが、大きな不足も存在する。対外開放を加速するなか、資本の新たな駆け引きが展開されるかもしれない」と指摘した。
北京市、貴州省、重慶市、遼寧省などの各地はこのほど新制度を打ち出し、外資の介護サービス市場への参入を奨励している。例えば北京市は外資系企業が北京市で営利目的の介護機構、医療・介護結合サービス機構、団地介護サービス所、専門介護サービス機構を設立し、多元的な介護サービスを提供することを奨励している。貴州省は介護市場を全面的に開放し、外資参入条件を緩めるとし、同等の優遇制度が適用されることを明確にした。遼寧省も内国民待遇とネガティブリストを加えた管理制度を全面的に実施し、医療・教育・介護などの分野の全面開放を強調した。
中国政府は外資参入条件を緩和しており、外資の中国介護市場への参入のハードルが下がっている。中国商務部外資司の唐文弘司長は、24日に国務院新聞弁公室が開いた記者会見で、市場参入条件を大幅に緩和し、サービス業の開放を拡大しなければならないと表明した。
国家情報センターは、中国の65歳以上の人口が総人口に占める割合は、2030年に約20％に達すると予想した。中国社会科学院は先ほど発表した「中国介護産業発展白書」の中で、中国の介護産業の市場規模は2030年に13兆元に達すると予想した。高齢化が加速しているが、介護サービス市場の需給が依然として不足している。
中国民政部の高暁兵副部長は「中国の介護サービスの需給は矛盾が際立っている。提供されている介護サービスは質が低く、人々の日増しに増加する多層的で多様化された需要に対応できていない」と指摘した。
中国社会科学院世界社会保障研究センターの張盈華執行研究員も、経済参考報の記者に対して「現在の介護サービス市場には、量の不足、構造の歪み、低品質といった問題が存在する。介護サービスの供給が不足しているが、介護用ベッドに大量の余りがあるという構造的な矛盾が際立っている」と述べた。
多くの専門家は、中国の介護サービス市場は需給の乱れが深刻化するなか、開放を拡大したと判断している。巨大な市場は外資参入の直接的な動力であり、開放的な政策は外資参入の懸念を払拭した。介護サービス市場をめぐり、新たな資本の駆け引きが展開されることになりそうだ。
国家発展改革委員会マクロ経済研究院社会研究所の関博副研究員は、経済参考報のインタビューに応じた際に「介護サービス市場の対外開放拡大は、高品質機構、在宅介護サービス、サービス商品の中国進出を促し、介護サービス面で日増しに拡大する美しい生活の需要を満たす。介護サービスの需給の構造的な矛盾は、ロー・ミドルエンドサービスで反映されているが、ハイエンドサービスにも市場の期待と商品の供給量及び質のミスマッチが見られる。開放拡大はハイエンド商品の供給を拡大し、先進的な介護サービス方法及びビジネス運営モデルを導入し、国内介護サービスの質向上を促進できる」と話した。
「中国網日本語版（チャイナネット）」2018年5月29日
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