マレーシア首相、クアラルンプール・シンガポール鉄道計画中止を発表

マレーシア首相、クアラルンプール・シンガポール鉄道計画中止を発表。

タグ:高速鉄道計画

発信時間:2018-05-30 12:34:59 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 

 マレーシアのマハティール首相は28日、政府がクアラルンプール・シンガポール高速鉄道計画を中止する方向でシンガポールと話し合うと発表した。イギリスの『フィナンシャル・タイムズ』によると、マハティール首相は、「不必要な計画をやめる必要がある。例えば、クアラルンプール・シンガポール高速鉄道計画である。この計画は1110億リンギット(約1784億5000万元)を費やすが、私たちに何のメリットもない」と述べ、最終決定であることを強調した。


 マレーシア華字紙『星洲日報』によると、マハティール首相は28日、マレーシアとシンガポールはすでに関連の契約に調印しているため、計画中止は時間を要すると話した。契約を破棄すれば、マレーシアはシンガポールに5億の賠償金を支払わなければいけないが、マハティール首相は賠償金が5億リンギットになるか5億シンガポールドルになるか明確にしていない。首相は、「5億リンギットと認識しているが、確認が必要。マレーシアは違約金を最低に抑えるよう努める。複数の大型プロジェクトを中止すれば、国債を20%減らせる」と述べた。


 シンガポール『聯合早報』は、シンガポール・クアラルンプール高速鉄道は全長350キロメートルで、90%がマレーシアの西海岸、残りの15キロがシンガポールで、2026年末までに運営を開始する予定だと伝えた。開通後、シンガポール・クアラルンプール間の移動時間はわずか90分に短縮される。『日本経済新聞』は、同路線はアジア初の国境をまたぐ高速鉄道で、国際入札を実施した初の東南アジア高速プロジェクトであり、アジア鉄道建設計画の原型になると見られていると報道。JR東日本などの日本企業のほか、中国、韓国、欧州の企業も入札に参加する予定。同高速鉄道は6月29日に入札を締め切り、年末に落札企業を決め、2019年に着工する予定だった。


 そのほか、マレーシア東岸鉄道計画は中国交通建設などの企業が建設を請け負い、中国進出口銀行が資金提供することを決めた。しかし、ロイター通信によると、マハティール首相は26日、マレーシア政府が中国の提携企業と建設費550億リンギットの東岸鉄道計画について交渉中だと明かした。『星洲日報』の28日の報道によると、マハティール首相は以前、マレーシアが東岸鉄道計画の契約条項を再検討する方向で進めていると話した。


「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年5月30日

 

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