阿里巴巴(アリババ)傘下のデジタル・マーケティング・プラットフォームである阿里媽媽(アリママ)のユーザー・リサーチ・チームはこのほど、「体験経済時代のハード&コアテクノロジーとソフトマーケティング(消費者の体験重視型マーケティング)――家電産業の消費者インサイト(購買行動の奥底にある本音)とマーケティングが示すもの」を発表した。同リポートによると、アリババのビッグデータを基に過去3年間の家電産業の消費行動を分析した結果、5つの新たな消費傾向がわかった。消費者は、◇高性能で多様なシーンで使える機能を備えた商品、◇人とコンピュータの相互作用(ヒューマン・コンピューター・インタラクション、HCI)の機能を備えた商品、◇家庭で環境に優しい生活ができる商品、◇美意識の高い生活ができる商品、◇カスタマイズ・パーソナライズされた商品、――にお金を払いたがるということだ。
天猫(Tmall)では、美的集団旗艦店が出品する1台2999元の食洗機販売台数が単月で1000台を超え、小米の1699元のロボット掃除機の月間販売台数が1万台を超える。消費者のこのような購買行動と体験は、すでに家電消費の新たなトレンドとなり、家電製品のスマート化、高性能化が進んでいる。消費意識の上では、人々は家事の束縛から解放され、「お金を払って時間を買う」ことを望んでいる。統計によると、食洗機の成長率は94%、乾燥器は66%、瞬間湯沸器の伸びも55%に達するという。