東半球の気象予報、今後は中国の衛星が主役に

東半球の気象予報、今後は中国の衛星が主役に。

タグ:風雲2号H星

発信時間:2018-06-06 13:55:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る


 中国最新の気象衛星「風雲2号H星」が5日午後9時7分、「長征3号甲」ロケットによって西昌衛星発射センターから打ち上げられた。中国第1世代静止気象衛星「風雲2号」を締めくくる同衛星は、性能がさらに改善されている。さらにその飛行軌道は、世界地球観測活動における中国気象衛星の日増しに高まる発言権を反映している。


 国家国防科技工業局、中国国家航天局システム工学司副司長の趙堅氏によると、風雲2号H星の大きな見どころとなっているのは、その位置だ。当初は東経86.5度を予定していたが、インド洋上空を飛行する欧州の気象衛星がいずれも耐用期間を超えて飛行していることから、世界気象機関(WMO)とアジア太平洋宇宙協力機構(APSCO)の依頼を受け東経79度に変更した。これによりカバー範囲に中国全域が含まれ、さらに欧州の気象衛星の退役によりインド洋上空に生じる気象衛星観測の空白を補うことができる。「一帯一路」(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線国、APSCO加盟国などに気象衛星観測サービスを提供できる。国際災害データバンクの統計データによると、一帯一路沿線部の災害損失は世界平均値の2倍以上に達しており、かつ気象災害が多い。風雲2号H星の打ち上げ後、中国は一帯一路沿線国とAPSCO加盟国に、風雲気象衛星データ・商品を無料で配布する。


 風雲2号H星の位置の変化は、中国の風雲気象衛星の国際的な発言権の高まりを反映している。同シリーズ衛星はすでに、海外同類衛星の先進水準に達しており、国際災害チャータ参加衛星でもあり、欧州と米国の気象衛星と三者鼎立している。東半球の気象予報は主に中国の気象衛星から資料が提供される。世界の80以上の国と地域、国内の2500以上のユーザーにサービスを提供する。


「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月6日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダウンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで