各国中央銀行の外貨準備管理者の人民元への信頼度が上昇=ECB報告書

各国中央銀行の外貨準備管理者の人民元への信頼度が上昇=ECB報告書。

タグ:人民元

発信時間:2018-06-07 15:46:06 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

 欧州中央銀行(ECB)が5日に発表した研究リポートによると、各国の中央銀行の外貨準備管理者の間で準備通貨としての人民元への信頼感が上昇しており、人民元建ての外貨準備高が増えるとの期待が高まっている。


 ECBが「ユーロの国際的役割」と題して発表した同リポートは、ユーロの使用に関する第17期年次評価報告書だ。リポートは、世界の外貨準備の半分を管理する79名の中央銀行外貨準備管理者を対象とした調査結果を引用し、「29名の管理者の予測では、2020年までに、外貨資産構成での人民元の割合が10~20%に上昇する見通し」だと指摘した。


 リポートによると、2016年10月1日に人民元が国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)通貨バスケットに正式採用されてから、世界の外貨準備の中で人民元の割合が着実に拡大した。


 また、調査対象となった中央銀行外貨準備管理者の60%は、「金利の上昇が外貨準備を管理するうえでの主なリスクとなる。ポートフォリオの大部分が金利の変動に非常に敏感な債券であるため」との見方を示した。


 ユーロの国際的役割についてECBのドラギ総裁はリポートで、「ユーロは依然として国際通貨体系のなかで第2位の通貨だ。2017年よりユーロはグローバル決済・外国為替決済で使用されることが増えており、ユーロ圏株式市場への資金流入が加速している。一方で、ユーロは国際債券市場や国際預金取引でのシェアが低下している」と指摘した。


 「中国網日本語版(チャイナネット)」2018年6月7日

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