中国商務部の王受文・副部長は、国務院新聞弁公室が8日に開いた国務院政策定例ブリーフィングで、「中国は近く外資の積極的利用に関する若干の措置を発表し、投資の自由化や利便性向上・投資促進・投資保護など6つの方面を手始めに、一段と公平で透明な投資環境の整備を図る方針だ」と述べた。
国務院常務会議は5月30日、「外資を積極的に有効利用し経済の質の高い発展促進を図る若干の措置に関する通知」を原則的に承認した。王受文氏は、「同通知は近く発表される予定で、中国が積極的に対外開放を拡大するとともに、国際慣行に対応していく堅い決意を示すものだ。また、中国が公平と開放・公平な競争環境の構築を目指す決意を示すものでもある」と語った。
この措置の大きな特徴は、国際慣行を一段と取り入れている点だ。例えば、投資の自由化や利便性向上・投資促進・投資保護などは国際投資政策の枠組みを参考にしており、一段と系統的になった。同措置はまた、投資導入地域の構造改善や、国家級開発区など投資導入プラットフォームの役割強化を強調しているが、いずれも国際規則と連動していることを示す。
同措置の実施時期について外国人投資家から強い関心が寄せられているが、一部の措置は特別にタイムテーブルが明らかにされている。例えば、2018年7月1日までに、全国・自由貿易試験区の外商投資参入に関するネガティブリスト改訂、「参入前内国民待遇+ネガティブリスト管理」制度の全面実施などが予定されている。