中国農業農村部栽培業管理司司長の曾衍徳氏は8日、ここ数年にわたり中国が栽培構造調整を通じて、耕地輪作・休耕制度の試験などを行い、グリーン栽培制度の確立を大きく進展させたと話した。
曾衍徳氏は、近年の農業情勢が良好で、食糧の「14年連続豊作」がそれを顕著に示していると説明した。この実績をあげることは容易でないが、一定の代価も支払っており、大き過ぎる資源利用強度や、化学肥料と農薬の使用過多が、農業の持続的な発展に影響を及ぼしたと指摘。グリーン栽培制度の確立は、農業の持続的な発展促進の根本的な進路になるとの見方を示している。
グリーン栽培制度は作物栽培学のカテゴリーに入り、作物の成長・発育と製品構成の規律、その環境条件との相互関係を体現し、作物の持続的な高生産と優良・高効率な栽培技術を具体化する措置になる。「グリーン栽培制度は、発展理念を昇華し、栽培方式を拡大する。根本的な点は、グリーン発展の理念を生産の全工程に浸透させ、グリーン生産方式を確立して、資源の永続利用と農業の持続的発展を実現すること」と説明した。