運営効率アップの一環として、菜鳥は巨額を投じてQuicktronなどの協力パートナーと技術開発を行い、0.5トン以下の荷物を輸送できる無人運搬車を導入した。
また、菜鳥は中国一汽公司と長距離貨物輸送用の自動運転トラックを共同開発し、自動運転技術会社の速騰聚創(Robosense)と自動運転配送車「小G Plus」を共同開発した。
さらに、北京航空航天大学から派生した北航無人機公司と配達ドローンを共同開発。これは世界最大の民用ドローンになるとみられる。このドローンは翼の長さ約20メートル、航続距離1500キロで、将来的に1トン以上の貨物の輸送も可能になる見通し。各物流会社は現在、中国から離れた地域への貨物輸送方法を模索している。
京東の一連の投資
京東も物流技術において一連の投資を行っている。5月、同社は米国の研究センターが開発した自動運転トラック技術を発表した。このトラックは「自動運転レベル4」に達する。米運輸省道路交通安全局の自動運転車綱要によると、このレベルは「完全自動運転」が可能で、「操作設計の範疇」に限らず、人がいなくても全ての安全機能を実行できることを意味する。
菜鳥と同様、京東も小型自動運転配送車を開発し、北京大学で試験運転している。そのほか、農村配達ドローンを開発し、江蘇省北部の宿遷市に配達ドローンコントロールセンターを設置した。
京東の巨大物流ネットワークは500の倉庫と700近い配達ステーションを有し、これは荷物の90%以上を注文当日または翌日に配達できることを意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2018年6月13日